麗しすぎて滅!花組全国ツアー富山公演『マジシャンの憂鬱』『EXCITER!!2026』観劇記 後編

ショー・レヴュー

前回は『マジシャンの憂鬱』について書きましたが、今回はいよいよ、私が今回の富山遠征で最も楽しみにしていたショーについて。

そうです。

夢にまで見た『EXCITER!!』です!

夢にまで見た『EXCITER!!』

『EXCITER!!』は、言わずと知れた花組のショー。

初演は真飛聖さん。

そして二度目も、異例ともいえる真飛聖さん。


初代というべきか元祖というべきか、とにもかくにもエキサイターの伝説は真飛聖さんから始まりました。

三度目は明日海りおさん。


『仮面のロマネスク』と『エキサイター』の組み合わせは湿度が高過ぎる!明日海りおさんの指差しウインクがメロ過ぎて滅!

四度目は柚香光さん。


正塚先生の作品で『二人だけの戦場』の次に好きな『メランコリック・ジゴロ』 当時二番手の柚香さんが同期の水美さんと駆け抜けた青春のエキサイター2018!

そして今回、五度目となる『EXCITER!!』を主演するのは、永久輝せあさんです。

その名のとおり、まさにスパークリングショー!

私はこれまで映像作品で『EXCITER!!』を観てきました。

印象的なテーマソングはもちろん、その振り付けから、チェンジボックスのくだり、溜息ソングに熱いハバナのダンス。

そして、私が一番大好きな、みんなで歌う

「LIFE EXCITER(命の革命)」

まで。

すべて暗記しているのではないかというくらい、繰り返し、繰り返し観てきたショーです。

いつかは生で観てみたい。

映像ではなく、この目で『EXCITER!!』を観てみたい。

そう思っていた、夢のショーを、ついに生で観る機会に恵まれました。

プロローグからテンション爆上がり!

プロローグで現れるのは、夢の世界への案内人。

ここでど真ん中を務めたのが、希波らいとさんです。

会場のお客さんのテンションが、プロローグからもうすごい!

その熱気を全身で受け止める希波さんの姿を観ながら、

「なんて立派になられたのだー!」

と、親のような気持ちになってしまいました。

そして永久輝せあさんが登場し、テーマソングである『EXCITER!!』が流れ出した瞬間。

オペラグラスを握りしめた私の手首から二の腕まで、鳥肌が駆け登るのを感じました。

舞台を観ていて、こんなふうに鳥肌が駆け登るのを感じたのは初めてです。

それくらい、待ち焦がれていた瞬間だったのだと思います。

見逃してはいけない一瞬一瞬。

スターの決めポーズや表情。

大好きな振り付け。

あっちも観たい、こっちも観たい。

まさに「目が足りない」状態です。

ところが、不思議なことに、私はこのときあまり「目が足りない」と思いませんでした。

可愛すぎるトコボーイと純潔メンバー

今回の『EXCITER!!』で、永久輝さんが演じるトコボーイはアイドルオタクの掃除夫です。

舞台へ向かって左側の客席通路から、掃除をしながら登場します。

赤縁の丸眼鏡をかけた姿は、まるでアラレちゃんのようなアニメ的な可愛さ。

そして、

「トコトコトコトコボーイ♫」

と口ずさみながら歩いてくる。

花組トップスターは、こんなコミカルキャラクターまで演じられるのです!

しかも、リュックにはペンギンのぬいぐるみと、ご当地キャラクターのミラたん。

さらに、ピンクのパッケージも可愛い「ビーバー 白えび味」を詰め込んで、ちゃっかり、しっかり富山の名物まで紹介していました。

こういうところも、全国ツアーならでは。

そして、トコボーイが熱を上げるアイドルグループが、その名も「純潔」

ミーチャこと星空美咲ちゃん、あわわこと美羽愛ちゃんのほか、稀奈ゆいちゃん、湖華詩ちゃん、花海凛ちゃん、彩葉ゆめちゃんで構成される、最強無敵のアイドルグループです。

特に、あわわこと美羽愛ちゃんのブルーの衣装に黒髪ボブという組み合わせが、もう最強に可愛い!

そして、

「プリプリプリ〜、プリプリプリ〜、プリティーダイヤモンド〜♫」

と、一度聴いたら口ずさんでしまう歌。

人形のような可愛らしさと、キュートなダンス。

そのフォーメーションを観ながら、

た「娘役中心に、別箱でセーラームーンとかやってはどうかな?」

なんて思ってしまいました。

もちろん、タキシード仮面様は若手男役で。

……なんて妄想も、宝塚ファンの醍醐味ですよね(笑)。

聖乃さんの振り切った可笑しさに開眼!

チェンジボックスまでの流れでは、聖乃さんが花輪くんのような、茄子のような前髪をつけて登場。

麗しいルックスから思い切り振り切った演技をしていて、思わず声を出して笑ってしまいました。

『マジシャンの憂鬱』もそうでしたが、今回は本当に聖乃さんに何度も笑わせてもらいました。

これまで私が持っていた聖乃さんのイメージとは、また違う一面。

聖乃さんの新たな魅力に、完全に開眼です。

憧れのドリームガール

そして、掃除婦トリオを務めるのは、凛乃しづかさん、三空凛花さん、詩希すみれさん。

この3人の掃除婦が、チェンジボックス登場後にギンギラのボディコンに変身し、ドリームガールを務めます。

これがまた素晴らしかった!

私がこれまで観てきたドリームガールの中で、一番歌がうまい!と思いました。

美しさと色気、その絶妙なバランス。

いやらしくなりすぎず、かといって可愛いだけでもない。

「もし私が『EXCITER!!』に出るなら、この役をやりたい!」

と憧れを抱く3人娘でした。

「目が足りない」のに、満たされる

『EXCITER!!』は本当に見どころがたくさんあって、目が足りない。

ところが、最初に書いたように、この日の私はあまり「目が足りない」と感じませんでした。

なぜなら、オペラグラスで捉えたどなたの表情も、キラキラと輝いていたから。

エネルギッシュで、充実感に満ち溢れている。

その表情を観ているだけで、こちらも心底満足できるのです。

「今、あの人はどんな表情なんだ?」

と気になって仕方がない、ということがあまりありませんでした。

オペラグラスで花組生を端から端まで見ていくと、

「なんと愛おしいのだ!」

という気持ちになっていく。

誰か一人だけを追いかけるのではなく、舞台上にいる花組生みんなを観ていたくなる。

そんな不思議な感覚でした。

全国ツアーの醍醐味、スターの新たな魅力発見

全員キラキラの花組ですが、今回観よう観ようとせずとも自然と見つめていたのは、一之瀬航季さん

メイクもいつもより洗練されて見えましたし、ダンスもかなり目立っていました。

全国ツアーの良いところは、組が二分割、あるいは三分割になることで、普段なら後方であまり目立たない生徒さんにもスポットが当たり、3番手役などに抜擢されることで、新たな見どころが生まれるところです。

今回も、一之瀬さんにスポットが当たる場面が多く、

その魅力を再発見しました。

そして、聖乃さん、極美さん、一之瀬さんは100期生。

同期で切磋琢磨しているからこそ、それぞれの成長が著しいのだなと感じます。

また、『蒼月抄』で新人公演主演を果たした鏡星珠(かがみ せいじゅ)さんも

とても輝いていました。

このように組を分けて公演をする仕組みや組み替えというシステムなど、

宝塚を一つのエンターテインメントとして観たときにも、そして組織の活性化という視点から見ても、すごい仕組みだなぁと改めて思いました。

花男のDNAを感じた、熱いハバナ

そして、私が『EXCITER!!』の中でも楽しみにしていた場面の一つ。

組子みんなが青と白の爽やかな衣装で踊り狂う、熱いハバナです。

ここで、聖乃さんが抜群に目立っていました。

身体のキレ。

ジャンプ。

腕の大きな振り。

そして、熱く、エネルギッシュに踊る姿。

そこに、柚香さんや水美さんの面影を感じました。

「似ている」というのとは、ちょっと違う。

なんというか、

その血が流れている。

そんな感じがしたのです。

これぞ花組の男役。

熱い、熱いシーンでした。

一緒に観ていた主人も、公演後、

「パシが一番気合い入ってた!」

と言っていました。

ちなみに「パシ」とは、主人が聖乃さんを呼ぶときの愛称。

パッションの「パシ」です(笑)。

やっぱり、ご本人にとっても思い入れのあるショーなのだなと、改めて感じました。

心の中で、花組のみんなと合唱した「LIFE EXCITER」

そして。

私が『EXCITER!!』の中で一番好きな場面。

「LIFE EXCITER(命の革命)」です。

この歌が持つ、浄化と再生を思わせる力が、私は大好きです。

この場面では、私は心の中で花組のみんなと一緒に熱唱していました。

そして、気づいたら涙が溢れていました。

既に長い観劇記になっていますが、ここだけは、あえて歌詞を引用させてください。

一人で抱えきれない 切ない思いがあったなら
誰かを愛してごらん 奇蹟が芽生える
きっと 必ず

輝け 愛する命
羽ばたけ 銀色の翼で
自分のエキサイトを この手掴むために
羽ばたけ さあ 今こそ

私は、この中でも

「きっと 必ず」

という言葉が好きです。

なんて力強くて、優しい言葉なんだろうと思います。

そして、

「自分のエキサイトを この手掴むために」

というところで、組子みんなが見せる力強い表情も大好き。

その表情を観ながら、心の中で一緒に歌っていました。

生きる力をもらう。

まさに、そんなショーでした。

富山の水に感謝!

こうして、夢にまで見た『EXCITER!!』をたっぷり堪能した翌日。

富山でもう一つ、楽しみにしていた場所へ向かいました。

まずは、回転寿司すし玉

平日でしたが、開店時間にはすでに行列。

それでも30分ほど待って、無事に席につくことができました。

廻る富山湾という店名の枕詞、最高です。
夏の5種盛り。左からのどぐろ、あじ、ひらめ、カニ、そして白エビ。
めずらしいかわはぎの肝のせ。地酒とともに沁みる旨さ!

前日もお寿司をいただきましたが、富山のお魚はやっぱり美味しい。

行ってみたかった天然かき氷「やつよし」

そして、もう一つ行ってみたかったのが、天然かき氷のお店、やつよし

この日はまさに、かき氷日和。

平日なのに、こちらも1時間ほど待ちました。

でも、お寿司でお腹いっぱいだったので、この待ち時間が逆にありがたかった。

かわいい八角形のお店が民家の中にあります。
私が選んだ生桃レアチーズ。別添えの桃ピューレをかけながらいただきます。上に乗った桃だけでなく、氷の中にはかぐや姫のごとき美しい桃が!
主人は生ダークチェリーチョコ。チョコシロップというよりは、氷自体がチョコ味になっていて、甘すぎずこれまた絶品!

天然かき氷って、普通のかき氷とは本当に違うのですね。

まず、頭が痛くならない。

そして、口やお腹の冷え方が違います。

冷たさがガツンと来るのではなく、じんわり、やんわりと広がっていく涼やかさ。

富山で食べる天然かき氷、最高でした。

富山に来たら絶対行きたかった「スパ・アルプス」

そして最後のお楽しみ。

富山に来たら絶対に行ってみたかった、スパ・アルプス富山へ。

もちろん、サウナです。

一度は行ってみたいサウナ―憧れの施設です。

サウナ室は湿度がほどよく、水風呂も最高。

お風呂も水風呂も「飲める水」をうたっているだけあって、とにかく水質が良い!

水風呂に入った瞬間、

肌と水の境目を感じない。

そんな感覚でした。

自分が水に溶けていくような、不思議な感覚。

そして女湯には「青の洞窟」という、深めのちょっとしたプールのような水風呂があります。

ここで頭上から水を浴びると、

脳天から滝に打たれて、頭ごとどこかへ飛び去っていくような感覚。

すっかり、ととのいました。

2泊目はアパホテルステイ富山へ

今回の2泊目に泊まったのは、アパホテルステイ〈富山〉

こちらにもサウナがあり、翌朝利用しました。

これがまた、ホテルサウナとは思えないクオリティで驚愕!

朝からしっかり、ととのってしまいました。

さらに、このホテルはアパホテル初のオールインクルーシブ。

夜にはスナック菓子や飲み物、アパ社長カレーなどが楽しめます。

そして朝のバイキングも最高でした。

富山市内でコスパの良いホテルを探している方には、ぜひおすすめしたいホテルです。


そして、話は再び『EXCITER!!』へ

……と、すっかり富山グルメとサウナの話になってしまいましたが(笑)。

話を『EXCITER!!』に戻します。

次に『EXCITER!!』を観られるのは、いつになるのでしょう。

今のところ、私には分かりません。

でも、今回改めてこのショーを生で観て、この作品の底力を感じました。

時代が変わり、舞台に立つ人が変わっても、その時代の『EXCITER!!』になる。

そんなショーなのだと思います。

次は、大劇場で『EXCITER!!』を

次に『EXCITER!!』が上演されるときには、ぜひ大劇場で観てみたい

今回、ブラックバードを演じていた組子たちが、その頃にはすっかりスターになっているのかな。

「あのとき、富山で観た子が、こんなに大きくなった!」

なんて思う日が来るのかな。

そんなことを想像すると、今から楽しみです。

宝塚は、今この瞬間の舞台を楽しむだけではなく、長く観続けることで、

「あの頃はこの人がここにいた」

「この人が今はこんな役を演じている」

という時間の積み重ねも楽しめる。

今回の富山遠征は、そんな宝塚の歴史を長く見続ける楽しさを改めて感じる旅になりました。

そして何より。

『EXCITER!!』から、たくさんの生きる力と、明日への活力をもらいました。

夢にまで見たショーを生で観ることができて、本当に幸せでした。

富山まで来てよかった。

そして――

夢のような時間を、ありがとうございました。

麗しすぎて滅!花組全国ツアー富山公演観劇記 前編はこちらです。

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記事内容は、筆者個人の体験や記録に基づいています。

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