劇団☆新感線『紅鬼物語』有馬温泉~大阪遠征記

お芝居

現在、期間限定で上映されているゲキ×シネ『紅鬼物語』。


私は『紅鬼物語』を大阪で1度、東京で1度観劇しました。今回は大阪で観たときのことを思い出しながら綴ってみたいと思います。

大阪観劇の際は、ちょうど宝塚大劇場で星組の『阿修羅城の瞳』が上演されており、
幸運なことに大劇場で星組を観た翌日に大阪で『紅鬼物語』を観るという、特別な遠征でした。

これまでムラ遠征時は神戸や大阪に泊まることが多かったのですが、
一度は行ってみたかった有馬温泉に宿泊しました。

舞台を観るための遠征ではありましたが、
ずっと行ってみたかった温泉で過ごせたことも、特別な遠征として、
今でも強く印象に残っています。


紅鬼物語 あらすじ

物語の舞台は、鬼が人々を襲っていた遠い昔の都。

貴族の源蒼(鈴木拡樹さん)に仕える家臣・坂上金之助(喜矢武豊さん)は、ある日鬼に襲われますが、反撃してその片腕を斬り落とします。

その出来事をきっかけに、蒼の妻・紅子(柚香光さん)と娘の藤(樋口日奈さん)が、十年前に神隠しに遭ったのも鬼の仕業ではないかという話になります。

紅子と藤は突然姿を消し、庭には鬼の足跡だけが残されていたといいます。

それでも蒼は、二人は生きていると信じ続け、
家臣の碓井四万(千葉哲也さん)や金之助、そして桃千代(一ノ瀬颯さん)とともに、鬼の根城を探す旅に出ます。

一方で紅子と藤は、鬼にさらわれたのではなく、
遠い国の小さな村で暮らしていました。

印象的だったのは、紅子の少女時代を回想したシーン。
人を喰らう鬼として生きる自らの宿命を嘆き、命を絶とうとする少女紅子が出会ったのは蒼。

蒼の生きよという願いのような言葉に、蒼とともに生きることを選んだ紅子。

その後、二人は夫婦となり、藤という娘に恵まれます。
戦で負傷した蒼の命を救うため、紅子は自らに課していた、生きた人間は喰わないという掟を破り、従者を喰ってしまいます。

鬼になりさがった自らを恥じ、紅子は娘の藤とともに蒼の前から姿を消します。忽然と姿を消した妻子を臣下とともに探す蒼。

鬼のお頭としての一面、妻として、母として、人として。
紅子は自分の中にある様々な気持ちに揺れ動きます。

鬼とは何か、人と鬼がともに生きることはできるのか、
人の中の鬼とは?そんなことが問いかけられているような作品だったと思います。


ちょっと有馬温泉の話

「太閤さん」の愛称で親しまれる豊臣秀吉像が出迎えてくれます。

有馬温泉は兵庫県神戸市北区にある日本最古級の温泉地で、日本三古湯・三名泉の一つです。

鉄分と塩分を含む褐色の「金泉」と、炭酸や放射能泉の無色透明な「銀泉」の2種類の泉質が特徴。豊臣秀吉に愛された歴史ある名湯で、宝塚からバスで約1時間で行ける「関西の奥座敷」です。
名湯の名にたがわぬ素晴らしいお湯で、旅の疲れを癒すことができました。

宝塚大劇場付近のホテルは劇場へのアクセスはもちろん良いのですが、

直前に遠征が決まったような場合は、既に満室であるともままあります。

そんなとき、神戸市内や大阪に泊まるのも良いですが、小旅行で有馬温泉という選択肢もありです。

宿泊したのが日曜、月曜だったこともあり、観光客はそこまで多くありませんでした。

宝塚にも炭酸せんべいはありますが、有馬の炭酸せんべいも美味!

私は湯之花堂本舗がおすすめです。

関西の方は日帰りでも十分楽しめる温浴施設も充実しています♨

小旅行気分で

温泉に泊まってから劇場へ向かうという流れは、
日常ではなかなかできない過ごし方で、それだけでも特別な遠征になりました。

釜めしのお店「くつろぎ家」ほかほかの釜めしでほっこり。

今回のように、観劇に合わせて名湯やご当地ならではのお食事を楽しむのもこれまた一興!


蒼の死

紅鬼物語の話に戻ります。

紅子は柚香さんが少女、妻、母、そして鬼へと変わっていく物語で、
その変化していく姿は本当に印象的でした。

立ち回りの迫力もすごくて、
舞台を観ているというより、本当の切り合いを見ているような臨場感と迫力がありました。

ただ、観終わったあと、
誰を想って、誰を守ろうとしているのか、
少しだけ分からなくなってしまった部分もありました。

紅子が鬼として退治される運命にあるという流れは、
物語として受け止めることができます。
人と鬼が共に生きることの難しさを描いた作品であるなら、
そういう結末になるのだろうとも思いました。

ただ、どうしても納得できないのが、蒼が死ぬ流れです。

桃千代という名前から、桃太郎をイメージしていることは明らかで、
桃太郎は鬼を退治する存在だというのは、
誰にとっても当たり前の前提としてある物語です。

だからこそ、
鬼である紅子が命を落とすという流れには違和感はありませんでした。

しかし、
蒼の方が先に命を落とさなければならなかった理由は、
最後までいまひとつ理解しきれなかった気がします。

観終わったあともずっと、
なぜ蒼は死ななければならなかったのだろう。

紅子は死んでも、蒼と藤はその悲しみを乗り越えて生きていく。

そんな物語の方が、分かりやすいのではないかなと思ってしまいました。


舞台が育つということ

脚本に少々疑問が残るかたちではありましたが、
立ち回りの迫力やテンポの良さ、ときどき笑えるコメディ要素や、ゾッとするグロテスクな描写。
舞台を観ていて、とにかく飽きることなく3時間が過ぎ去ったというのが初見の感想となります。

ただ、舞台は生ものであり、演者の気持ちが公演期間中に変化していくことや、
観客の作り出す空気感が、演者を後押しするようなミラクルも、その醍醐味です。

大阪で観た『紅鬼物語』が、東京で再び観るとき、
どのような変化をもたらすのか、それを楽しみに大阪の街をあとにしました。

堂島本店のロンドンティールームでチーズトーストとロイヤルミルクティーのモーニング。座席数も多く静かでおすすめ。

お店の味をご自宅で再現!

SkyシアターMBSと同じ建物(KITTE大阪)の4階 赤白ブラッスリー。「朝シャンしませんか」の謳い文句に誘われて。紅子に想いを馳せてロゼをチョイス。

初夏は紅子、冬は陽子(十二国記)と、柚香さんを追いかけた私はロゼ一色の一年でした。

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記事内容は、筆者個人の体験や記録に基づいています。

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