宝塚、入口は十人十色

柚香光

素晴らしい入門書

宝塚を観に行くまでに、私は少し時間がかかりました。
興味がなかったわけではありませんが、
敷居が高かったというか、
はじめ方が分からなかったというか。

そんなときに、人にすすめられて読んだのが、
はるな檸檬さんの漫画
『ZUCCA×ZUCA(ヅッカヅカ)』でした。

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宝塚を観たことがない方も、すでに大好きな方も、是非ご一読ください。


この漫画は、宝塚の入門書であると同時に、
観劇や推し活をするうえでの「視点」を描いた、
とても面白い作品です。

ZUCCA×ZUCAがくれた視点

『ZUCCA×ZUCA』に描かれているのは、
宝塚ファンの感情の機微であり、
生活や感情の中心に宝塚がある「日常」です。

宝塚は、
人生のすべてではないけれど、
暮らしのど真ん中に、確かにある。

それが、少しコミカルに、
そしてとても誠実に描かれています。

コミカルに描けるということは、
宝塚ファン
(漫画の中では「ヅカヲタ」と称されます)
である自分自身を、
きちんと客観視できているということ。

その距離感が、
私にはとても心地よく感じられました。

「好き」を説明しない、という誠実さ

これまで私が好きになってきた
ロックバンドやアーティストもそうですが、
理屈っぽい私は、「ただ好き」という状態に、
自分なりの納得を求めてきました。

なぜ好きなのか。
どこに惹かれているのか。
逆に、少し距離を感じるところはどこなのか。

『ZUCCA×ZUCA』には、
宝塚の沼にはまっている自分を
客観視できているからこその笑いや、
くすっとなるおかしみがあります。

はるな檸檬さんの描き方は、
「好き」を説明しません。
正当化もしないし、誇張もしない。

でも、確かにひとつの視点で宝塚を観ていて、
それが奇をてらったものではなく、
多くのファンが

「それ、分かる!」
と感じるものなのだろうと、
自然に伝わってきました。


分からなくても、つながれる世界

「ソーラーパワーを
か・ん・じ・て!
が何なのか。

よく分からなくても、

実際に観たことがなくても、
みんなが好きなショーの場面であることは明らかで。

それを知らなくても、
つながれる心地よさが、そこにはあります。

だから、
宝塚を知らなくても、この漫画は面白い。

むしろ、
この漫画のような視点で観られる世界は、
いったいどんなものなのだろう。

そう思わせてくれる力が、
『ZUCCA×ZUCA』にはありました。

漫画を読み進めるうちに、
宝塚への興味は、
どんどん膨らんでいったのです。

閃光のような、出会い

――タカラヅカスペシャル2019

漫画のおかげで、
「宝塚を観る人の気持ち」は、
とてもよく分かった気がしました。

宝塚は、
わからない世界ではなくなった。
知らないだけの世界になった。

それは、私にとって
とても大きな変化でした。

ちょうどその頃、
WOWOWで放送された
『タカラヅカスペシャル2019』を、
何気なく観ました。

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あなたの目にも、飛び込んでくるスターがいるかも!?


そのとき、
画面越しに、ふいに目に飛び込んできた。

それが、
柚香光さんでした。


理由は、あとからついてくる

理由は、うまく言葉にできません。

ただ、気づいたら目で追っていた。

気づいたら、名前が気になっていた。

推し活をしている人なら、
きっと分かる感覚だと思います。

準備も、覚悟もないまま、
ただ、目に飛び込んでくる。

私にとっては、
それが柚香さんでした。

そして、
『ZUCCA×ZUCA』で先に知っていた
「理由は、あとからついてくる」
という感覚が、
このとき、静かに重なったのです。

――この人の舞台を、観にいきたい。

そう、はっきりと思った、
運命の瞬間でした。


忘れ得ぬ瞬間は、人それぞれ

こんなふうに、
宝塚を観るようになったきっかけは、
人それぞれ、十人十色。

今夜も劇場の入口へ、
頬を紅潮させながら
吸い込まれていく人たちにも、
それぞれ、こんな瞬間が
あったのだろうと思います。

そのお一人お一人に、
「魅惑の宵」の瞬間を、
たずねてみたいくらいです。

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記事内容は、筆者個人の体験や記録に基づいています。

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